カラー用のシャンプーって…?
最終更新: 2019年2月1日

こんにちは、香栄化学インストラクターの Daichiです。
今回は、先日のブログでお伝えした、カラー用のシャンプーについて
もう少し詳しくお伝えしますね。
皆さんカラー用のシャンプーと聞くとどんなものを思い浮かべますか?
ネットなどで検索すると、多く見かけるのは アミノ酸シャンプー や ヘマチン入りシャンプー ではないでしょうか。
では、アミノ酸シャンプーとヘマチンシャンプーは、いったい何がカラーにいいの?
アミノ酸シャンプーの特徴とは。
4種の界面活性剤
シャンプーの特徴を伝えるにあたって、避けて通れないのが、界面活性剤。
界面活性剤とは、石鹸や洗剤、柔軟剤など私たちの生活に身近に使われているもので、ひとつの分子の中に「水になじみやすい部分」と「油になじみやすい部分の両方をあわせもつという特徴をもつ 物質です。
シャンプーに含まれる界面活性剤は大まかに分けて、
【高級アルコール系】【石鹸系】【アミノ酸系】【ベタイン系】に分けられます。
それぞれの特徴は、以下のとおりです。
■ 高級アルコール系
洗浄力が強い、刺激が強い、石油が原料、大量生産できるため価格が安い。
■ 石鹸系
洗浄力が高い、刺激が弱い、余分なものが入っていないため自然だがきしみやすい。
■ アミノ酸系
毛髪と同じアミノ酸が原料洗浄力はやや弱い、刺激が少ない、肌に優しい、ダメージ補修効果がある、やや高い。
■ ベタイン系
アミノ酸系とほぼ同じ、ベビーシャンプーにも使われる。
アミノ酸シャンプーは、主に美容室で販売しているものに多いのですが、洗浄力が優しく、髪や頭皮に対する刺激が少ないので、
染めたカラーを落としすぎず、且つカラー後の敏感な頭皮も優しくいたわってくれるというわけです。
ヘアカラーを楽しみたい方には、必需品ですね。

うわさの、ヘマチンシャンプーのチカラとは?
続いて、ヘマチン についてです。
ヘマチンもカラー用シャンプーとして検索ワードに頻繁に引っかかるものですね。
ヘマチンとは成分名です。
ではなぜヘマチンがカラー後にいいのでしょうか…?
ヘアカラーの仕組み
どのようにして髪が染まるのか…
① 1剤(酸化染料)と2剤(過酸化水素水)を混ぜて髪に塗布します。
② 少し時間がたつと髪の中に薬剤が浸透します。
③ さらに時間がたつと髪の中に入った薬剤が酸化して発色します。
つまり、髪に塗ったカラー剤を酸素に触れさせて、酸化させて染めているのです。
そして、ヘマチンの正体は赤血球に含まれる成分です。
みなさん、ヘモグロビン は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ヘモグロビンは、
「ヘマチン」と「グロビン」に分けることができます。
ヘマチンには、酸素を集める力があります。
人の体の中でも、赤血球は体の隅々まで酸素を送り届ける役割を持っているのですが、このヘマチンが役立っているわけです。
つまり、
ヘマチンは酸素を集める作用があるので、酸化して発色するヘアカラーとの相性が非常に良い。
ということです。
髪に入り込んだ酸化染料に中には20~30分放置しても酸化せず発色しない、サボっている染料がいます。
これをしっかりと「酸化」に「参加」(笑)させることで、よりきれいなヘアカラーが楽しめるのです。
さらに、
ヘマチンには、
残留すると髪や頭皮に負担をかけてしまう過酸化水素を除去する効果や、消臭の効果もあり、さらには髪の中のケラチンと結びつきやすく、髪にハリコシをくれるといううれしい効果も
あるのです。
頭皮と髪の毛の強い味方でございます。
そしてヘマチン自体は真っ黒い色をしているのでヘマチン配合のシャンプーは黒いです。
ダークヒーローですね。
そんなわけで、ヘアカラーをした後は、
を使って、1週間程度は集中的にケアすることをおススメいたします。
ぜひ、試してみてくださいね。